念のため通院。

今夜またたくさん起きたら、
いよいよ明日は病院な。

そんな昨夜の呪いに
凪の細胞が奮い立ったか
どうかはわからないけれど、
今朝の凪は数日ぶりに
自分の寝床で目覚めた。

こたさんの保冷剤袋に囲まれて。

呪文のおかげか
今朝はことのほか状態が
安定しているように見えたけど、

せっかく仕事の都合もついたし、
かゆみが完全に止まったわけでもないし、
自己判断せず、たまにはプロの話を伺いに。

着いた途端帰ることしか
頭にない凪子。

出口キープなのね。
邪魔よ。

今日の先生は凪の様子と
初診の不明瞭なカルテを見て、
すぐに椅子から降り、
ひざまづいて話を聞いてくれて、
凪を診察台には上げなかった。

これまでの過程を
詳しく話してみたところ、

湿気が影響する場合は
耳、足裏、内もも、脇の下なんかの
柔らかい部位にかゆみが
集中することが多いらしい。

凪はどちらかというと
隠れた部分より頭・背中・腕・足など
表側を全身くまなくって感じなので、
少し外れるのかなと。

ただ時期的な理由は他にも
カビ菌やダニが増えるだとか、
この季節特有の植物への
アレルギー反応だとか。

凪は特に散歩中にいろんなものを
体毛に巻き込んでお持ち帰りするから
ここは否定できない。

だけど、凪の目や鼻まわりを見てると
やはり食品由来っぽいとの見立て。

週末に食べたものへのアレルギーが
週半ばに出ることはまず考えにくいので、
一族会でのおやつはやっぱり
ただうれしーおいしーだけでした。

アレルギー検査は何万円もするし、
どのみち全ての食品は調べられないし、
原因究明まで至らないことも
大いに考えられるからと見送り。

そうなのよねー、
そもそもメジャーな検査項目に
馬とか鹿とか凪が常食しているのが
入ってなかったりするもんねー。

とりあえずは眠れないほどの
かゆみから解放してやりたいと
要望したところ、

かゆみに処方する薬については
数種の効果と副作用と金額の話を
詳しくしてくれて、
非ステロイドなのにステロイド並の
即効性が期待できることもあるという
新薬を勧めてもらった。

離脱症状もないらしく、
効果に個体差あるけど、
合う子はかなりいいらしい。

期待！アポキル錠！

身体中に潜んでいる赤み、
顔まわりに点在する小ハゲ、
天コツに埋もれたふたつの
血塊の話をしたから、

本当は触診したいところだけど、
今日のところは無理するのは
やめときましょう。と言って、
最後までしゃがみこんでの問診と
目視とちょい撫でのみで終了。

いつか徐々に馴れてね、
凪ちゃんお大事にってさ。

明らかにお互いちょっと
足しびれてましたー。

んで、これが通院の褒美。

って、なんにもされなかったから、
我慢することもなかったけどねー。

かじるな、飲め。

ハゲが早く埋まりますように。
今夜から安眠できますように。

投薬初日の凪にポチありがとう。

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