ニコボール。

ニコボール。

こたろうのボール。
何度投げても転がしてもスルー。

動くものを追うという犬の習性は
どこへ忘れて来たのやら。

凪

半月程そんな調子だったけれど、
懲りずにニコボールを渡してみる。

こたろうの初おもちゃだったニコボール。
多少の歯形は残したものの、
こたろうは終生スルーだった。

凪

あら?食いついた。

ってことは前のは
音鳴るのが嫌やったんかなぁ。
こたろうとは真逆かー。

凪

なんや、それは好きなんか。

凪はまだ投げたら取りにいくという程、
流暢なやり取りは出来ないけれど、
勝手にあちこち転がして喜んでいた。

13年近く静かに静かに暮らして来たのに
突然こんな活躍ができるとは。

よかったなニコ。

凪

えーと、、、、何が起きた?

凪

なるほど。ソファの下に入ったんか。

凪

で、2・3日遊んだら、こうなった。

でも、これぞおもちゃの宿命だよね。
お疲れさまニコ。長い間ありがとう。

結局オーガニックロープも
糸くずがひと欠片も見当たらないまま、
少しずつ少しずつ短くなっていくので、
残念ながら取り上げた。

あれはどこあれはどこ?って
しばらく聞いてきてたから
相当お気に入りだったみたい。

凪に小さいおもちゃはダメだな。
完全にもぐもぐごっくんタイプ。

にっちゃにっちゃとよーく噛んで、
嬉しそうな顔で飲み込んでいる。
それが凪にとって正しい用途らしい。

間違って大きなものを飲み込んだら
内蔵を傷めて取り返しのつかないことに
なるかも知れないから、簡単に破壊できる
おもちゃはしばらくお預け。

凪は心臓の血管に成虫が暮らしているから
まだまだアクティブに遊ばせられないし、
外科的な処置するにも負担が怖過ぎるし。

 

今の段階ではどんなアイテムがいいのかなー。
まずは丈夫なのをひとつ買うたろかなー。

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