最近なんかいいことあった？
と聞かれたならば、
何もないことが幸せですと答えよう。

最近なんかやなことあった？
と聞かれたならば、
おおいにありましたと答えよう。

あるじは虫が苦手。
たぶんなにより苦手。

ドット柄よりブルーベリーより
わさびより溶けたアイスより
セミの抜け殻より苦手。

ミルクティーとどっこいくらいに苦手。

とてもとても大嫌い。

先日ベランダに出た瞬間
「べちーっ！」となかなかの音量と共に
なかなかの痛みを感じた。

尋常でない違和感と
全身の毛が逆立つような胸騒ぎ。

夜中だったので
なんだかよくわからなかったけど、
視界のギリギリ端っこに（鎖骨下あたり）に
なんか貼り付いてる‥‥っ！

（ウギャー！）

今回あたらめて気づいたが、
どうやらあたしは恐怖を感じた時
とっさに声が出せないタイプのようだ。

マンガ的に表現すると、
顔中に縦線が入った形相で
無言で暴れた。

あわてて振り払ったそれは
テチと音を立てて裏返しに床に落ちて、
そしてすぐに起き上がって
トコトコと歩き出した。

丸っこくて硬そうで
なにやら照りっとした背中の
15mmくらいの名前も知らない虫。

虫類は気持ち悪いというより
本気でこわい。
素手では蚊もやっつけられない。

河原なんかで出会うのは
逃げ場があるからまだ大丈夫なんだけど、
部屋の中はあかん。
恐怖心で半ばパニックになる。

身ひとつで家出しようかと本気で思う。

元々苦手だったところに
さらに上乗せ事件があって、
今や完全にトラウマ。泣。号泣。

あたしにとって虫という虫が
みなさんにとっての「ゴ◯◯リ」的存在。

ヤツらは自分のとこで発生しなくても
よそから移転して来よるところが厄介。

階下からのぼって来て
ベランダの排水口から顔を出した瞬間に
目があったことがある‥‥。

これまで何度か1階に飲食店のテナントが
入っているようなとこにも住んだ。

そういう環境だとヤツらは
みんなでそこに集まって
3階以上に上がって来ることは
ほぼないからね。

もっと前に崩れ落ちそうな
ボロ屋に住んでいた時は、
虫や蛾が部屋に入る度に
近所の友人を呼び出して
闘ってもらっていたことがある。

その建物は相当古いつくりのマンションで
外廊下との間に通気口（格子）があって
そこからいろんな子が侵入してきた。

ある日どこからかカッシャカッシャと
聞き慣れない軽い音が聞こえるので、
音の出どころを突き止めようと
神経を集中していたら、
筒型のくずかご（半透明）の中で
ぴよぴよと上下する小さな影が。

覗き込んでみたら、
2×3cm程の白ネズがつぶらな赤目で
こちらを見上げていた。

なんとか脱出しようと必死でジャンプ！
を繰り返しながら。

うまいこと空だったところに落ちたようで、
踏み台になるものがなく、
眉をハの字にして困っていた。（←イメージ）

虫と闘える友人はむしろ
そっち系（小動物）がまるでダメで、
部屋の隅で小さく固まっていたけれど、
哺乳類ならあたし大丈夫。

その子のおかーさんにも
心当たりがあったので「落とし物です」と
すぐにお返ししに行った。

ちなみにおかーさんは向かいに落ちている
壊れた排水管の中で暮らしていた
灰色のどでかいドブネズミさん。

今はそんな距離に頼れる人がいなくて
役割分担もできないから、
夏場は毎日ビクビクして過ごしている。

玄関入る瞬間とかが要注意だ。
何者かと一緒に「ただいま」をしないように。

て、あれ？なんの話だ？これ。

あ、そうか。
虫に激突されて青なったいう話や。
ごめん、なんか本当に無駄話。

時間ないのに何やってんだあたしは。

んーでも、ついでについでに。

関西で最初に住んだ家には
雨戸の戸袋にコウモリの一家が先住してて
間違ってよくうちに入ってきた。

網戸もないようなボロアパートだったので、
窓を少し開けておいたりすると、
着地できずにヒューっと
そのまま勢いよく入って来る。

で、出れない。
そして部屋の灯りに負けてダウン。

小さなコウモリが黒い綿ボコリみたいに
うずくまってる姿はホンマかわいかったなー。
何度あの一家を助けたことか。

無駄話を上乗せしてすみません。
この話どっかでしたかもな。
まぁいいか。

犬ブログでもこたろうブログでもないね。
かろうじて写真のみ。
すんませーん。

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