このマンションは毎日ゴミ出しができる。

飲食店があるので、毎晩深夜に
産廃業者さんが個別収集に来てくれる。

燃えるとか燃えんとか
ホントにコレ出してもよろしいのかとか、
そんな悩みは一切無用でアレもコレも
とにかく分別なしで丸っと持ってゆく。

自治体によってはまだかなり
厳しいところもるようなので、
なんとなく申し訳ない気持ちにもなるけれど、
さすがにそれは‥‥とひそかに分別したところで
結局無意味なので、ここではこれに甘えている。

ティッシュとフライパンを仲良く一緒にほかす
という我が家には当然分別用のゴミ箱はなく、
人用と犬用がひとつずつ。それだけだ。

大型連休以外はいつなんどきに
出してもいいという決まりなので、
うちは散歩ついでに持って出ることが多い。

今日も昼の散歩前にゴミ出しの準備をしていた。

こたろうはナイロン袋のシャカシャカ音に
敏感なので決まって寄ってくる。

ゴミ箱の中でパンパンに膨れた中袋を
ぎゅむむむーっと取り出す。

すると近くにいたこたろうが跳ねるように
向きを変え、しかめっ面で逃げ出す。

「臭っ」という声が聞こえた気がした。

遠巻きにこちらの作業を見ながら

くさっ。あるじくさっ。なにそれ、
もっすごくくっさぁーーーーー.

と呆れたような、怪訝そうな、
とにかく相当けむたそうな顔をしている。

そう、そうなの。
これまで何回何十回何百回何千回
このニオイと闘ってきたことか。

てか、今やってんのはお前の、
お前だけの、お前専用のゴミ箱やっちゅーねんっ。
この悪臭の根源はおまえやろがっ。

もうどうだっていいけど、
敢えて言い返すなら「こちらこそ」じゃっ！

こうして山盛りシーツ達との闘いを終え、
「完了しました」とこたろうを呼び戻す。

続いて人用ゴミ箱の処理。
たまったゴミ袋を引き上げる。
「あ。バナナだ、バナナ！バナナの匂いするーーー♪」
とゴミに絡むこたろう。

そうさ、そうなのさ。
おまえの地獄のような悪臭に比べたら、
あるじ様のは匂いどころかもうむしろ
「かほり」と言ってもいいくらいだ。

感謝はされても迷惑顔される筋合いなんて
これっぽっちもないのだ。

どうなっとんじゃまったく、親の顔が見てみたいわ。

とまぁそんな流れで本日は
この理不尽さをどこかに当たってやらねば！
ふふん、思い知るがよい犬よ。
というむなしい八つ当たり的な気持ちで
おはずかしいおケツアングルばっかり
チョイスしてやったというわけです。

ちなみにこたろうの体毛、
こう（ごわっと）見えてけっこう
ホワホワやわやわサラサラだったりするのですよ。

毛吹きは悪いですが。
しっぽはイマイチですが。
潤いも微妙ですが。
の範囲内で、ですけどね。

しかし、コレ↑と
コレ↓。

同じ日なのにまるで別もん。

うちはチョコタンが2頭居ましてね、
凛々しいおにいちゃんと
童顔がウリの弟なんです♪
って言っても通りそうだ。

気ままサイコー。天然最強。
モサケツこたろうの健康を応援してくださる方へ。