地震の被害、津波の被害。

地球人であるからには
受け入れるしかないリスクだけど
やはりやりきれない。
受け入れられない。

あたしは阪神大震災で被災した。

爆音の地鳴りが聞こえてきたかと思ったら
もてあそばれるように空間がシェイクされ、
何がなんだかわからぬうちに建物が崩壊した。

完全にトラウマだ。

今回の揺れをこたろうとあたしは
屋外で体感した。散歩からの帰路、
あと数十メートルで我が家というところ。

最初は地面が盛り上がるような
立ちくらみに似た感覚。

周辺家屋のシャッターやサッシがきしんで
あちこちから嫌な金属音が聞こえて来て、
建物も電柱もぐらぐら、
黒々したぶっとい電線がゆらゆら迫って来る。

喫茶店の人、商店の人、たばこやのおばちゃん、
近所の人達もどんどん出て来る。
みんなヨタヨタ踏ん張るような体勢で。

この辺は川沿いで地盤がゆるいためか、
周辺よりも若干揺れが大きくなるそうだ。

それにしても長い揺れ。

揺れを感じてまず思ったのは
震源は遠かろうということ。

これだけのろくて長くて激しい揺れを
ここで感じるということは
こことは違うどこかで相当な被害が
出ているんじゃないかと思った。

こたろうを抱えて外で余震を待った。
20分ほど断続的な揺れを感じながら、
部屋に戻るための勇気を準備。

建物がウソみたいに簡単に
崩れ落ちるのを知ってる。

そのトラウマから揺れている時の
天井や壁が怖いのだ。

それと音。街がしなる音。
家がきしむ音。怖い。

津波、もっと恐い。
どうしようもない脅威。

まだまだ余震が続くだろうと思うけど戻らなきゃ。
もう休憩時間もおわる。
状況を連絡しなきゃ。

天井や外壁に小さな亀裂が入ったようで、
屋外階段や共用廊下のあちこちに
小さな破片がたくさん散らばっている。

玄関の扉は‥‥
ちゃんと開く。
歪んでない。

ガスは緊急停止してる。
ガス漏れ検証を兼ねて
再起動ボタンをON。

部屋に入ると、たいした事はない。

冷蔵庫が前進し、かなり重ためのモニタが
一旦浮いて電話コードを踏んでいる。

小物が散乱してちょいちょい
割れたり壊れたりしているけど、
こたろうを安全なところに
上げておけば問題ない。

窓ガラスに入った50cm程のヒビ。
これだけちょっとマズいな‥‥。

でもこんな程度だもん。
東京はきっとたいしたことない。
いったいどこ？

実家は大丈夫だろうか。

広範囲にわたっての大地震。大津波。
東北地方太平洋沖地震。

被災された方々に心からお見舞いを。
不安な思いをされている皆様に
一刻も早い安心を。

いまだ連絡がつかずにおられる
皆様のご無事を祈ります。

ワンコもニャンコもウサコも
みんなみんな生きてて。

命を奪われてしまった方々のご冥福を祈ります。

獣も鳥も魚も虫も。
あらゆる生物の閉ざされた命を偲びます。

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我々を心配してくださったみなさまへ。

実家は庭の石灯籠が倒れ、
食器類が割れまくりだそうですが、
テレビの倒壊を食い止めたあるじ父、無事です。

あるじ母は運転中だったそうで、
通りがかったコンビニの駐車場で
待機して無事です。
車がジャンプする勢いだったと。

あるじ姉、あるじ姪も外出中で無事。
エレベータが止まったため
階段で12階まで上がったそうです。

可哀想だったのはこむぎ。
留守番中にテレビが倒れてくるほどの大揺れ。
相当こわかったと思います。
ひとりで不安だったと思います。

あるじ義兄はたぶん会社で
泊りだったのではと思われます。
もうさすがに帰れているかな。
お疲れです。

こたろう一族みな無事です。
コメント・メール・電話・ポチ、
本当にどうもありがとう。