こた話[1]。

少し忙しくて更新休もうかと思ったけれど、
なんとなく思い立って、以前書いたものの
公開しなかった記事をアップしてみます。

こたろう

こたろうの異変に気づいたのは
去年の2月頃だった。

こたろうは何も伝えて来ないし、
いつも通りモリモリ食べて出して
歩いて遊んで寝て笑ってる。
だけどなにかどこかが違う。

いくらあたしがこたろうの調子が
おかしい気がすると言っても、
家族からも友人からも仲間からも
「心配し過ぎ」とだけ返ってきた。

その後何度か通院もして、
別々の先生に訴えてみたけれど、
誰もピンときていないようだった。

散歩に行っても、病院に行っても、
こたろうはなんでもないよと平静を装うし、
その時期はまだあたしもどこがどうと
明確に説明することは出来なかった。

だぶん目のあたりと思っていたけど、
元々PRA(進行性網膜萎縮)があって、
そこらは毎回時間をかけて検査されるし、
今となっては的外れな処置にも当時は
そうか大したことはないのかと納得できた。

これまでの我慢とはちょっと違う、
こたろうのなんだか演じるような、
ひた隠しにするような態度は気がかりだったけど、
それ以外は確かに変わらず元気だった。

こたろう

年明けから本格的に始めた部屋探し。

次こそはこたろうの終の住処だと、
その後そこで自分が長く暮らせるようにと、
期限を決めずにじっくり時間をかけて
探すつもりだったけど、実際は早々に決めた。

半年前から目をつけていたこの建物。
しかも角部屋に空きが出た。
内見当時はリフォーム工事の真っ最中。

こたろう

増税前の駆け込みで職人の手が回らず、
入居までの待ちは長かったけれど、
年度末だし、ゆっくり準備ができて
むしろ丁度いいやくらいに思ってた。

こたろうの不調が気のせいではないと
思うようになった頃、ようやくの引っ越し。

こたろう13才の誕生日プレゼント。
これで最後にするからねと強行した。

前回のように離ればなれになる夜もなく、
自転車の前カゴに乗って鼻歌まじりの転居。

こたろう

桜の花が散り終わるころだった。

こたろうはまだまだ若い。
きっとこれまでみたいにケロッと
元気を取り戻すに違いないという希望と
今回はマジかも知れないという不安が
あの頃から入り交じっていたように思う。

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もしかすると、つづく。(次期未定)

 

こた話[1]。」への20件のフィードバック

  1. cookie

    あるじさん、こんばんは。

    以前、こたちゃんの異変に気付いたのは
    いつ頃だったんですか?
    という質問を書こうとしたことがありました。
    まだまだ聞いちゃいけないような気がして…。

    いつも一緒にいる人にしかわからない、何だろう
    違和感というか、あれっ何だろっていう感覚。
    確か逆くしゃみが、症状として出る前だったんでしょうか。

  2. ワイヤーくん。

    あるじさん。こんばんは(^^)

    こたろうくんが立つベランダに、桜の花びら。。。

    文章読むにつれ胸が。。。ザワザワなのか。。。ドキドキなのか。。。
    動物は、具合の悪いのを隠すと言いますが
    あるじさんは、微妙な異変を感じ取っていたのですね。

    自分に置き換えて、いつも考えるのですが
    私は、いざという時感じとれるのだろうか。。。と。

    切に願うのは、元気で長生き!!
    飼い主共通の想いですね。

    あるじさん。今日もありがとうございます(^^)

  3. ゆう

    あるじさん、こんばんは。

    相変わらずの激務、ご苦労様です。夕食摂れてますように(願)

    そんな中でのこたさん話アップ、ありがとうございます。
    さすがというかやっぱりというか、あるじさんは相当早い時点で
    こたさんの変化のきざしらしきものを感じてはったんですね。
    気づくとこたさんがドレッサーの奥に長くいはったのは、
    その頃だったでしょうか・・・?

    もしかしたらいつかまたある[2]も、読みたいです。
    ワンさんとまだ暮らしてない僕としては、いつもの記事もそうですが、
    これはすごく参考になりそうな予感がしています。

    あるじさん、今日もありがとうございます。

  4. さち

    あるじさんが、いつもと違うなって思うときって
    当たっている場合が多いですよね。
    お友達のわんこがなくなって、今日は変だなって
    ブログアップしたら、翌日に亡くなった話が出ていて
    なるほど、やっぱりきちんとわかるんだなって思いました。
    あるじさんだから気が付けた異変。
    どんな検査をしたら初期段階で発見できたんだろう・・・

  5. まるびー

    こんばんは、あるじさん

    お願いです 
    この話、もしかするとじゃなくて続けてくださーい 
    次期は未定でも続けてくださーい
    希望熱望切望 

    あるじさんとこたさんの絆、お互いを思いやる気持ちがよくあらわれているのではないかと感じました 
    こたさんがひた隠しにしている
    でもあるじさんにはわかってしまう 
    こたさんが病気になっていく辛い過程をお願いするのもどうかと思いましたが、ぜひお聞きしたいです 

    本当に自分にしかわからないビミョーな変化ってありますよね 
    私も心配しすぎ大袈裟だと言われながらもちょっと違和感を感じると病院へ走ります 
    友達には早くわかってしまうとしなくていい治療や怖い思いさせると言われたこともあります
    ひとそれぞれ考え方ありますもんね 
    何が正解かはわかりません 
    ただ、これからも自分の感覚信じていこうと思っています

    あるじさんの選ばなかったほうの結果はわからないのだから選んだことを信じる…ちょっと違ったらごめんなさい、 
    それがいつも胸にあります 
    この言葉に友達も勇気づけられました  
    くじけそうになると思い出すそうです 

    あ、つい熱くなって長くなってしまいました
    今日もありがとうございました
    またまた、まとまらないまま終了

  6. momo

    あるじさん、こんばんは。

    あるじさんがこの記事を公開しなかったのは、読み手に心配を与えたくなかったからかな、それともそのザワツキを受け入れ難かったからかな…
    こたちゃんが、ひた隠しにしていたのにもかかわらず、あるじさんは、早々に何か感じてたんですね。
    今読んでも、何だかドキドキしてしまいます。

    あるじさん、お忙しいようですが無理せずにね。
    そんな中、更新ありがとうございました。

  7. renkon

    例年通りやっぱりお忙しくなってきましたか。
    これからが本番でしょうから
    厳しいときは『今日は無理! パス!!』って流してくださいね。

    そんな中、書き置きのこた話のアップありがとうございます。
    聞きたいような聞きたくないような…
    それでもきっと皆さん気になっておられる内容ではないでしょうか。
    少なくとも私は気になっていました。
    どのタイミングだったんだろう?って。

    ほぼ24時間そばに居る相棒のこと。
    誰よりも見ている自分が感じたチョッとした違和感は、
    喉に刺さった小骨の様にいつまでも気になりますよね。
    家族も獣医さんも気付かないこと、気付いちゃったりしますよね。
    そう、二月だったんですね。

    もちろん状況は違うけれど、私も今まさにそんな感じです。
    ウチでも何かが起こっている気がして、
    楽観的な希望と闇雲な不安が入り交じっている今日この頃。
    あまりにもタイムリーでちょっとビビッてます。(笑)
    でも、だからこそ当時のあるじさんの見解が伺えるのはありがたいです。
    次の機会が巡ってきたらまたよろしくお願いします。
    あっ!でもお仕事、体調、お気持ちを尊重してくださいね。

  8. こんばんは あるじさん

    うちも、留守番ってほとんどなくて
    24 時間いつも一緒…
    話すことのできない この仔たちの
    発する小さな変化
    見逃さないようにしなくちゃ…

    あるじさん
    お仕事お忙しいようですが、ちゃんと栄養とれてますか(^-^*)
    今日は、朝から風が強く吹いて ほんと寒い一日でした。
    暖かくして、お過ごしくださいね~(*´▽`*)

  9. チルミルまま

    ずっと暮らしていくのにホント素敵な部屋が見つかって良かったですよね。
    こたろぐを読み返した時に引っ越しのあたりはあたしもワクワクして読んでました(o^^o)
    ここでこたろーとまた新しい生活始まるんだな〜♪って。またこたろぐを振り返りに行ってきます(^O^)/

  10. ま。

    うむ。
    じっくり読んだ。なんか、感じる違和感。
    あるよね。

    目が悪いから、そうだろうか…とか。

    いかん!思い出すとキツイわ。
    でも、解る。それ。

  11. 青くま

    あるじさん、こんばんわ☆
    日当たりのいい部屋で
    多肉ちゃんすくすく成長していますね。
    仕事忙しい中
    こた話[1]ありがとうございます。
    なんだか切なくて
    聞いてはいけない様な…
    でも
    話して頂けるのであれば聞きたいです。
    ただ
    まだまだつらい事もあるかと思うので
    あるじさんが、話したい時でいいんですよ。
    今日も
    ブログ更新ありがとうございます(*´∀`)ノ

  12. Peaceのママ

    あるじさん こんばんは

    いつも一緒なあるじさんが感じた違和感
    病院で検査しても…だったって事は こた君のあるじさんへの想いがそうさせたんでしょうね

    「犬は 痛みに耐えるから 痛がっている時はかなり悪くなっている」
    と病院の先生に言われた事がありますが
    こちらの微妙な不調も感じ取るくらい 敏感な彼ら
    自分の不調を悟られるのは 嫌なんでしょうね

    留守番にさせている事が多い我が家
    日々の微妙な変化 違和感 いざというとき感じ取ることができるかな?

    あるじさん 忙しい中の更新
    今日もありがとうございました

  13. くーちゃん

    辛くなかったですか。
    以前書いたもの・・であるとしても、涙なしに
    更新はできなかったでしょう・・?
    最初の写真のこたさん、なんだか眠たいのとも違うし・・
    って感じです。
    そうだったんですね。
    なんか違和感があったんだ・・
    予感だったのかもしれないですね・・
    あるじさんのカンはすごいです・・
    私はそんな風にみんなのことちゃんと見れているかな・・
    そうじゃないからハニーは逝ったのかな・・

    更新してくれてありがとうです。

  14. かずみ

    我が子の異変に気付いた時って
    自分の思い過ごしって思いたい気持ちが働くせいか
    イヤイヤ大丈夫みたいな文字が頭の中を飛び交っちゃたりして
    出会いが有ればいつか別れがやってくる。
    そうは言ってもやっぱり辛いですヨ。

  15. けい

    ちょっと前に変なメールをしてしまいました. パソコン苦手なアナログ人間なものでごめんなさい。  写真やあるじさんの言葉が大好きでずっと前から読ませて貰ってました。        昨年の10月に13年一緒に過ごした愛犬がお星様になりました                毎日 うん、うん、てうなずきながら読んでます。私も 今回は何かおかしい、ヘルニアじゃないみたいだ、と何度も先生に訴え血液検査をお願いしましたが、軽くスルーされ、先生を信じる気持ちと、不安な気持ちのまま過ごし、最後は多臓器不全、肺気腫でお空に行ってしまいました。
    いつも一緒にいると何か感じる物があるんでしょうね。                    

  16. ちゃまさん

    どのお宅でも世界一、宇宙一の我がわんこのために、
    あるじさんの胸中のざわざわ、教えてください。
    いつか、どのお宅にもくるであろうその瞬間を、
    見逃さないで済ませられるように、あるじさんの
    感じたざわざわ感、教えてください。

    哀しみは避けられずとも、少しでもほんの少しでも、
    後悔の念を色濃いものにしないですませられるので
    あれば、誰もがそうしたいと願っているのですから。

    「あなたがいて、わたしは幸せだったよ」
    は、今、この瞬間でも言える。でも、欲をかいたら、
    「あなたは我が家で過ごせて、本当に幸せだったね」
    と胸を張って言ってあげられる、そんなんがいいな。
    そう言えたらいいな。

  17. きよ

    あるじさん
    おはようございます。

    なんとなく当時からざわざわしていた気持ち
    うちの子も当時、抗がん剤治療と色々あった
    時だったから...
    ん???っ思った当時の気持ちが蘇ってきました。

  18. つき

    あの頃 読んでいて何度か あるじさんのブログを見直したときがありました。
    見落とした文章があったかな・・・?と。
    こたちゃんのお鼻の事やお引越しの事。何となく見落とした部分があったんじゃないか?と
    思って。
    今回ので何となくパズルのピ-スが 一つ合ったような気がしました。
    あるじさんが こたちゃんに感じた違和感は一緒に生活しているからこそなんだろうなぁ。
    何か分からないけど胸の奥がザワザワするよぅな。。。ボタンを掛け違えたよぅな。。。
    こたちゃんも隠すのが上手で。。。
    あるじさんも察知するのが上手で。。。
    それでも、こたちゃんの13歳のプレゼントは自転車で行ける距離で こたちゃんもワクワク♪してたんじゃ
    ないかなぁ~。
    あるじさんが決めたこの部屋は太陽が一杯で本当に温かみがあるお部屋だと思います。
    コテンとした こたちゃんの一枚目の写真から またまたジワァァァ~~~となってしまいました。
     

  19. wacame

    こんにちは。
    ポロポロッとこみあげてしまいました。
    私も「たら」「れば」はキリがありません。
    おじいちゃん犬を見送った後、
    もっと何かできたんじゃないか、
    あの時こうではなくてああいしていれば・・・
    色々なことを考えました。
    今でも遺影を見ながら、
    彼が寝そべっていた辺りを見ながら考えます。
    彼から受け取ったものはとても大きいのに
    私はどれだけあげることができたんだろうって・・・

    こたろう君、あるじ様のことが大好きだったんです。
    だからこそ楽しそうな姿、元気な姿を
    少しでもたくさん見せてくれようとしていたんですね。

  20. レオンのかあちゃん

    こたらふは 我慢強くて 隠す子でしたよね
    うちのレオンは ちょっとしたことでも ヒンヒン言う子
    野生が強いこたちゃんは 隠してたんだね
    でも そこは 長年こたちゃんを ず~と見てきたあるじさん 違和感を感じてた
    こたちゃんと長く住むはずで 吟味して見つけた部屋だったから 本当は せめて1年一緒に過ごせたらと思わずにいられない
    でも 楽しんだと思う
    こたちゃんにとって あるじさんの側が一番だったろうから
    久しぶりの大風邪を引いて 寝込んでます
    レオンが 常に添寝状態 私の不調を心配しているようです

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