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センターへ。

凪

こたろうの後輩ワンコを引き取るにあたって
自分なりに決めていた条件はふたつ。

絶対条件その1。
ダックスでないこと。

こたろうを重ねない。
こたろうと比べない。

絶対条件その2。
こたろうが亡くなる前に生まれていること。

こたろうの生まれ変わりだとか
絶対誰にも言わせないの。

そして「できれば程度」に
希望していたことはみっつ。

できればその1。
体重5kg〜8kgくらい。

諸々の住宅事情で小型犬しか
救えないって人も多いだろうから、
オーバー気味の子でもいいんだけど、
うちはエレベーターの停止階じゃないので、
万が一の時に容易に抱いて昇降できるのは
これくらいかなと。

できればその2。
若齢。5才以下くらい。

こたろうとの別れが鮮明過ぎるので、
シニアちゃんはまだちょっときつい。
なんとなく寂しくなっちゃって。

できればその3。
成犬MIX。

子供より大人、純血種より雑種の方が
家族が見つかりにくいのが現状。

純血種がいいとはちっとも思わないけど、
そういう人の気持ちもわかるんだよね。

凪も犬種不明。コリー系かな?
だろうな。違うかな?なもんで。

コリー系は全犬種の中で
最も薬剤に弱いって言われる犬種だから、
もしそこがハッキリしていたら、
今後の医療行為(薬の選択)に対する
心構えというか注意力が大きく変わる。

そういった面では犬種が明確な子は
リスクを知る材料になるとは思う。

まぁそんなこんなを考えたけれど、
実際はこちらが選ぶんじゃなく、
誰かズバンと指名しておくれよ。
と思ってセンターに向かった。

まず小振りな柴系MIXのオスワンちゃんと
ドッグランで遊ばせてもらったけど、
なんか違う。しっくり来ない。

お外大好き、お散歩大好き、元気だ。
抱かれることはまだ不慣れなようだけど、
人は怖くないらしく無抵抗。8kg軽いな。
かわいい顔してるし、いい子だ。

だけど違う。なんだろう。
この子は自分じゃなくていい気がする。

いろんな子に会わせてもらったけれど、
特に中型の女の子部屋なんて、
きやー♪誰か来たー♪わーいわーい♪
なんか持ってるー?なんかちょーだーい♪
と、みんなワラワラ寄って来てくれて、
どの子もかわいいのなんのって。

だけど目につくのはその中でひとり
ワラワラに参加できずに壁寄りに
ひっそりしてる子だったりする。

凪の顔は事前に知っていた。

センターレポートで顔を見ていて
きれいな白黒ちゃんだなーとは思ったけど、
こんな風貌ならきっとすぐに誰かが
希望してくれるねと半ば他人事だった。

実際問い合わせは多い子だったそう。

だけど2ヵ月経っても譲渡対象にすら
なっていないのにはやはり理由があった。

他の子はやいやい吠えてアピールしたり、
じーっと固まってマジマジ見つめたり、
それなりに覇気や個性を感じるんだけど、
白黒の犬はなんとも言えない感じがした。

この世界には何も期待してません。
何の希望も持ちません。みたいな。

心を閉ざしているのは明白だったけど、
なんとなくどことなく身体の方にも
何かある気がして目が離せなくなった。

そうして「どうにも厄介そうな白黒犬」は
翌週うちにやって来て「凪」になった。

実際センターのワンコ達に会って
条件なんかどーでもよくなってたけど、
気づけば体重以外クリアしてんだな。

ま、そこは一生自分で歩いてくれれば
なんの問題もなし。

 

今日の写真は初日のボツ達です。
全体的にボケっとしてるね。
顔つきもピントも。

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ちなみに子犬や小型犬の部屋は
見に行かなかった。

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