2021年11月6日。
この日が凪の命日になってしまった。
いつ生まれたか知らないから
享年はハッキリわからないけど、
まだまだシニアとは呼ばれたくない
年齢だったのではないかなぁ。
推定7歳とみてる。
憶測ではあるものの
近親交配であろう生い立ち、
脊椎の歪みから見る
成長期の劣悪な生育環境、
フィラリア症の罹患と放置、
恐怖の捕獲と極寒の収容生活、
その上アジソン病による投薬の日々。
心身への負荷条件が盛り沢山で
最初から満身創痍だった。
今年に入ったあたりから
毛が生え変わらなくなって、
夏の終わり頃からは
これまでの摂取カロリーでは
体重を維持しにくくなって。
必要なところに栄養を集中させようと
四つ足族が最初に切り捨てるのは
毛なり歯なりとも聞くし、
ここ数ヶ月食べても食べても
太れなかったのは肝機能だったか。
肝臓がやられるとものすごいスピードで
多臓器に影響が出るらしい。
凪は急性中の急性で、腎臓も消化器官も
そして心臓も半日で急停止だった。
そんな際きわの状態が迫っていたのに
最終日ギリギリまであんなにもニッコニコで
ごはんだおやっつだと穏やかな暮らしを
させてもらえたことは幸せでしかない。
凪はなにかしらの大きな力に
守られていたとしか思えない。
誰にどうお礼を言っていいか
わからんけども本当に感謝だ。
最期は腕の中で看取ってあげることが
できたらよかったのにと思う人が
いるかもしれない。
でもそういうことじゃないのよ。
明日を信じて託して、
明日を迎えるために全力を尽くすと
言ってくれる先生がいて、
一度三途の河を見学に行ったところを
救ってもらった実績があって、
そういうの全部わかったうえで
凪が選んだのだから。
凪は先生が部屋にいない隙を狙って
ケポンと吐血して逝ったらしい。
「個人的な意見ですが、凪ちゃんを
今夜任せてもらってよかったと思う」
そう言ってくれた先生。
その瞬間を自宅で迎えてしまえば
後悔しないわけがない。
後々その場所に気を取られたり
大きなトラウマになったかも。
あたしも完全に同意です。
もちろん口に出してはいないけど、
心の中ではこう思う。
先生はその瞬間席を外していたことを
申し訳なさそうにしてくれたけど、
凪がひとりきりで逝ったのは
あたしでないならば
他の誰もいらなかったのです。
勝手にそう思ってる。
あのコは最期まであたしのこと
特別扱いしてくれたはずよ。
なんて健気でかわいいヤツ。
おかげで先生のこと
恨めしくも羨ましくも
思わずに済んだわ。
凪せんきゅ。
現実の今日はもう11月19日。
二七日(ふたなのか)っていう日に
なるらしい。
お花が傷みはじめてきちゃったな。
もう10日以上会ってないんだもんな。
人の場合はこうして三七日・四七日・
五七日・六七日・七七日(四十九日)と
七日ごとにこの世の行いを供養しながら
カウントしていくもんなんだね。
でも犬には嘘も罪もないからな。
ただね、もうごはんもおやつも
あげられなくなっちゃったから
代わりに何度もお線香をあげています。
こたらふと別れてから
毎日の習慣になってはいたけど
急に対象が増えちゃって
なんだかせわしないです。
もう少し書きます。