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凪の11月7日。

片パンダの凪

凪が器だけになって迎えた翌朝。

薄毛のほっそい腕に
点滴ハゲまで作ってしまったな。

 

こたさんの闘病中に大活躍した
あるじ母作即席保冷剤タオルカバー。

毎年夏になると凪もあたしも
熱帯夜にこれを抱えて眠った。

ここでは凪の亡骸を守るお役目。
ずっとお役立ち。えらいえらい。

 

この日はまずあるじ母が来た。
1年半ぶりの再会がこんなことで
残念すぎるね。すまんね。

凪のことが大のお気に入りだった
あるじ父は人前で泣けない
昭和な人なので今回も不参加。

 

続いてかりんこ達が来てくれた。
凪がわっしょいしない唯一の犬。
なにが起こっているかわかるかな。

お花ありがとう。

こたは植物にまるで興味なかったから
お花の申し出を辞退しまくったけど、
そういや凪は実家の庭の草花も
えらく大胆にハムっていたし、
畑の野菜もすぐもぐもぐしたなー。

 

このあとCも駆けつけてくれて、
夕方にはあるじ姉も来た。

コロナ禍でずっと会えてなかった
CF兄弟とママさんやシャチョーにも
数日前にたまたま元気な姿で
顔を見せておけてほんとよかった。

こういうのってなんか流れあるよね。

 

火葬の手配やらその後の供養やら
あちこちサイトを比較しようにも
何度ページを開いてスクロールしても
どうしても文字が頭に入ってこなくて。

信頼できる人たちに集合してもらって、
まずいつどこで凪をどのように
見送ったらいいのか考えをまとめる
手助けをしてもらった。

 

正直自分はお寺さんにまるっと預けて
お骨にして返してもらうってのも
ありなのかなぁと思い始めていたけど、
みんなが立ち合いたいと言ってくれて
んじゃ収骨前提でいつ再集合できるのか
凪の傷みは時間的に問題ないのか
そこで式場の都合がつくのか等々が
バババと決まっていった。

はーありがていありがてい。

 

ひとりになって凪を眺めていても
ただかわいいなと撫でてしまうだけで
ちっとも泣く感情にはならないのに、
人の優しさは琴線に触れて涙が出る。

なぎろぐ読者さんからのコメント、
一族会のみなさんとのグループLINE、
SNSのフォロワーさんのお言葉。

もぉ泣ける泣ける。
泣け過ぎてまぁー疲れる。
本当にありがたい。

そして泣き疲れると
心を落ち着かせるために
凪のステキボディを愛でては癒され
涙も止まるというよくわからん循環。

凪よ、うちら幸せ者だな。

 

みんなが帰ったあと
その静けさを紛らすつもりで
テレビなんかつけてみたけど、
結局凪のデコばっかり撫でてたな。

硬直から1日近く経過し、
少し弛緩しはじめたので、
ゆっくりとお口とお鼻のケア。

おそらく喉に残っていた血が
薄まってきたのだな。

男前が台無しになるから
きれいきれいします。

 

 

明日11月12日は初七日だそうです。
そうか。はやいなぁ。

 

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