11月6日昼前の凪。
これからしばらくは
目を離せなくなるかもしれない
今のうちに食べやすそうなものをと
買い出しに出かける。
昼過ぎに帰宅すると
激しい舞いこそないものの
おかえりーとトコトコ迎えてくれた。
よかった。ただいま凪。
でも一眼レフカメラを持つ
余裕があったのはここまで。
以降は変化と時刻の記録なので携帯画質。
15時すぎ。
急に動きが鈍くなり動物病院に電話。
飛び込みの事前連絡をして向かう。
待ち合いでもまた吐いた。
急性の症状なので、
このタイミングの血液検査では
体内で炎症が起こっていること以外
特定の臓器に異常がある様子など
ハッキリしたことは示してくれず。
ただアジソン関連の数値は
軒並み正常値だったので、
いつものでないことだけはわかる。
無抵抗で自分以外の腕に支えられて
診察台に乗っている無気力な凪を見て、
ああ凪との暮らしの残り時間は
もう年レベルではないのだなと
やけに静かに受け止めてしまったのは
この瞬間だったと思う。
ひとまず炎症、吐き気、栄養、水分、
なんやかんやの諸々を考慮した
皮下点滴を入れてもらい、
翌朝の点滴通院の予約をとって、
なにもできないまま帰る。
凪がアジソンを患った4年前に
こういう事態に迅速に対応しなければと
即行で買いに走った車。
いわば凪のための凪号。
普段ほとんど乗らないのに、
こんな時だけありがたがってごめん。
助かっているよありがとう。
最初は扉前がいいと言ったけど
そこでまた少し吐いてしまったので
片すために絨毯に移動させた。
体内で炎症を起こしていて
40度以上の熱があったからか
冷たい場所を求めているようで、
凪は自力であそこを選んだ。
凪にしてもこたろうにしても
深刻な不調の時はトイレ前。
これは我が家あるあるなのか?
上の写真は毛布とマットを
用意しながら撮った1枚。寝てる。
このあと立ち上がる気力も体力も
なくなって寝ながら吐いてしまい、
痙攣も起こし始めた。
だめだ。もう一度病院だ。
診療時間が終了した病院の
留守録にメッセージを入れて、
コールバックを待つ。
不定期に反射が起こる症状を
説明するために撮った動画。
(静かな映像だけど苦手な人は観ずに)
⇒11月6日 凪の動画(mov)
⇒11月6日 凪の動画(mp4)
すぐに電話を返してもらえたけど、
先生に変化を説明をしている最中に
完全にショック状態に陥って
激しい全身痙攣がおこる。
お口もあぐあぐ。
電話を持ったまま凪待て逝くなと
絶叫したような気がする。
すぐ連れてこられますか。
先生は行きましょうかとも
何度か言ってくれたけど
ここで出来ることは少ないはず。
いやなんとしても連れて行くと
電話を切ってぐらんぐらんの凪を
毛布ごと抱えて向かった。
凪号助けて助けて。
安全運転無事故無違反。
安全運転無事故無違反。
助けて助けて。
声に出てたな。
採血して午後の診療時との差を
確認すながら点滴をしてもらい、
当然ながら緊急入院となった。
今後の見通しの暗さなどは
共通認識としてあったけれど、
とにかく今の状態を落ち着かせて
治療に移行できるように全力を尽くす。
定期的に連絡します。
まず今夜一度電話しますと
聞いていたのだけど、
23時台の着信に胸騒ぎ。
呼吸が止まってしまいました。
すぐ迎えにいきます。
あんなにくにゃくにゃで行ったのに、
なにをしっかり締まって帰っとんねん。
もうもう。
凪は超絶弱虫でイヤなことは
絶対引き受けない。
がまんは辞書に載ってなくて
弱みも丸出しにしてくるコだから
前向きに闘病するなんてことは
ハナから考えてない。
でもなぁそれにしてもなぁ
あっさりし過ぎちゃいないかい。
なんかつらーいこれは無理ーって
逃げ足が早すぎるったらない。
だけどそれはそれで凪らしい。
凪の苦しみがほんの数時間だけで
ほんとよかった。それに尽きる。
急に置き去りにされたことは
ぜんぜん納得いってないけど、
つらい時間が半日もなかったことは
凪らしすぎて納得するしかない。
最期の日までいいもの産んで
毎日飽きずにかわいく美しく
痩せこける暇もないまま終われて
心底よかった。
ただそんな日はもっと先でよかったな。
あと5年10年先でよかったのに。
ダリ髭までこんな立派なままで。
マジかよ。