小さな畑を借りている。
畑と言っても家庭菜園レベルの
小さくかわいいやつ。
今年で3年目。
コロナ禍で気安く外出することも
ままならない不穏な空気が
定期的に襲ってくる今日この頃。
ここを借りていてよかったと思う。
普段は仕事が終わってから
月見散歩ばかりしている我々が
強制的に陽に当たるよい機会。
いい散歩コースにもなるし、
旬のものが美味しく食べられるし、
なにより10年来の引きこもりが
社会とつながる場所になってる。
在宅で仕事をしていると
1日誰とも一言も話さないなど
日常茶飯事。
ここに来ると地主さんや
運営しているスタッフさんや
他の利用者さんや犬好きさんとの
ちょっとした挨拶や会話があって
なんというか、社会を感じる。
どんだけ口きいてないんやって話だけど
普段本当に無言生活なもんで。
あ、凪とはお話ししてますけどね。
やいやいゆうてますけどね。
この日は散歩がてらちょいと
苺さんでも摘みましょうという
カジュアルな感じだったんだけど、
たまたまちょうど夏野菜の苗が
入荷されたところだったので、
予定外の植え付け作業を。
待つのが苦手な凪は
「えー散歩はー・・」って
不満そうだったけど、
収穫した苺のお裾分けと
かりんこ姉さんの安心おやつで
ご機嫌回復。
もらうものもらったら
俄然落ち着いて、
それはそれはよき笑顔でした。
ちなみにお嬢さんはこの日も
快適な小部屋から一歩も出ず、
静かにそっと微笑んでおられました。
行き帰りはスキップのごとく
軽やかな足取りなんだけどねぇ。
3時間超の光合成により
とってもよく眠る犬。