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大往生。

なぎろぐ 凪

やる気がねぇぜ。
動く気がしねぇぜ。

昨日の通院で尽きた気力が
なかなか復活してこない。

 

ちょうどいい気温、
ちょうどいい湿度、
素晴らしき休日。

のはずが全然ダメだ。

 

散歩にも買い出しにも
行く気にもならない。

うー、だるい。体が重い。
ちょっと寝かしとくれーい。

 

で、結局日和のよい休日を
丸っと台無しにしてしまい、
散歩は日暮れ後。

久々に河原に出てきたんだけど、
あれのことをすっかり忘れていた。

暗くて全然見えていなかった。

 

おかえり。凪子。
なにやらしっとりしているね。

 

左ボデーも粒々いっぱい。
植物の粘液でベタベタ三昧。

 

大きなお土産まで
ひっ下げてきている。

あらー。

こりゃちょっと時間かけて
きれいにせんと降りられませんよ。

凪のカユカユ完治していないのに
すーっかり忘れてたー。

この季節は行くまいと思っていたのにー。

 

でもね。今日はあの時間に
出かけて正解だったんだ。

帰り道の大好きなおじーちゃん犬、
もういなかった。

たるったるの頬肉を無抵抗に
貸してくれたTちゃんのおうち、
気配がなくなってた。

空の小屋を眺めてしばらく放心してたら、
たまったま奥さんが出てきて、
最期の様子を聞くことができた。

12で引き取って19まで生きてくれて、
苦しまず穏やかに逝ったと。

家の中は保護猫でいっぱいだそうで、
最期まで上げてやれられなかったと
言っていたけど、心残りはない様子だった。

9/19が命日だそう。

凪よりひと回りふた回り大きめの中型犬。
19才。立派だ。

 

キトキトなっちゃったー。

ジャバジャバゴシゴシフキフキ
いっぱいされちゃったー。

あの子いなかったー。

 

 

小屋に突っ込まんばかりだった凪にポチありがとう。

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