続・こたケア。

昨日の記事のように、
指毛カットをされている
こたろうをお見せするといつも、
あんなに素直にさせてくれるなんて
こたろうは良い子だ。
出来た子だ。うらやましい。
とおっしゃっていただけます。

みなさんご苦労されているようです。

201004271.jpg

前にもどこかで書いた気もしますが、
こたろうも以前はブラッシングも足裏のケアも
歯磨きもそれはそれは大嫌いで、
とにかくとことんまで逃げて隠れて、
捕獲されてからも暴れ倒しで、
悶えるわ、唸るわ、歯むいてくるわの
大騒ぎな子でした。

でもそこで思ったのは
「なんでこの子は言うことを聞いてくれないのか」ではなく、
「なんで自分はこんなにおびえられているのか?」です。

このうまくいかなさは確実に
自分側の問題であろうと思いました。

まずこたろうがケアを嫌う要素を考えました。
それからは「捕まえる」という意識と行動をやめました。

201004272.jpg

隠し持ったブラシに気づいていない
こたろうに「いつも通り」そばに寄ることから始めて、
不信がるようならそれ以上手は出さない。

くっついてまどろみ始めた背中に
ゆっくりブラシを通してみる。

たった1回ですぐに飛び起きて
こたろうが離れていってしまっても
追いかけない。呼び戻さない。
舌打ちもしない。

次は2回、その次は3回。

何としてでも今日やってやるという
こちらの都合を絶対押し付けないようにしました。

嫌だと伝えれば無理はされないんだと
一方的でない事をこたろうにわかってもらうまでは
すごく我慢しましたが、そうして時間をかけているうちに、
もう逃げてはいかなくなりました。

201004273.jpg

あとはブラッシングしてくる時のあるじは
なんだかいつもより楽しそうだ。いつもより優しい。
よく考えたらブラシされるのも気持ちいいもんだ。
と思ってもらえるように行動しただけです。

うちの場合この時、優しさ不要、気をつかう感じはNGで、
なぁなぁ一緒に楽しもうやーほれほれっえいえいっと
荒っぽく遊びに巻き込む感がヒットしました。

今となってはブラシをかかげれば走り寄ってきます。
自作のブラッシ応援ソングなんか歌えばさらにご機嫌です。

指毛カットも歯「磨き」も耳掃除も
同じような流れでなんとか
受け入れてもらいました。

走り寄っては来ませんけど‥‥。

201004274.jpg

とは言え、うちもまだまだ。

爪切りと歯「ブラシ」なんて全然です。
神経の伸び切った真っ黒な爪はうまく切れるか心配だし、
歯ブラシは加減が適度なのかイマイチつかみ切れてないし、
こうやって少しでも自分に躊躇があるとやはりうまくいきません。

愛と信頼と技術と自信が
うまく合致していないとダメなんですね。

個体によっても苦手感に差はありますし、
条件が全部揃っていても、
そもそも濡れることが嫌いな子が
シャンプーを好きになるのは難しいので、
それが全てではありませんが。

201004275.jpg

こたもシャンプーは苦手です。

カチコチに固まっておとなしくさせてはくれますが、
そのイヤイヤ感は手に取るようにわかります。

でもその後、あぐらの上で
ドライヤーをかけられるのが好きなので、
嫌な思いをしたまま事が終わることはないです。

終わりよければ全てよしではないですが、
やはり苦あれば楽ありっていうのも
大事かも知れませんね。
似てますがアメとムチの順は論外。

こたろうは様々な疾患やリスクがあり
食事で体調管理しているので、
「おやつで釣る」「褒美におやつ」が
日常的に出来ません。

ケアした後は褒美がわりに、
にょー!こたろうサラッサラ!
ふわっふわ!めっさ男前!
そのかわいさったら
どーしよーもねぇなぁー♪
と、とにかく撫でまわし、
全力でもてはやします。

何言うてるかは理解できなくても、
感情はなんとなく伝わるもんで、
とても嬉しそうに跳ねてます。

201004276.jpg

そんなふうに「うちの子」のツボを見つけるのは自分。

嫌いを少しずつなくしてやるのが
飼い主の努めだと思って行動すれば、
まぁ、なんとかなってゆくもんです。

今はもう鼻先だろうが、歯肉だろうが、
指の股だろうが、尻尾だろうが、
耳の穴だろうが、お尻の穴だろうが
全身どこを触っても嫌がることはありません。

201004277.jpg

なーんて。ここまで
「うち、なかなかうまくやってるでしょ」
みたいなトーンで書いてきましたが、
実はどっこい。

これまで、こたろうにかじられて
ケガした人間が何人いる事か。

あたしなんてこたろうを怒らせて
何度も大流血してますよ。
まぁ完全に自分が悪いんですけど。

今はもうこたろうの沸点を見極めているので、
そんな隙を見せるつもりはありませんが、
いつなんどき誰かに
飛びかかってしまうかわかりません。
よそ様のとっぴな行動までは
制御することができないですし。

うちのはおとなしいので
好きに触っていただいて大丈夫ですよ。
なんて言える自信は、欠片も、微塵も、
これっぽちも、ありません。

興奮したこたろうをコントロールするしつけは
全然できていないと思います。

201004278.jpg

とにかく今日は、
そんなしつけの出来ないあるじですらも
うまくこたケアが出来るようになったんだから、
きっと心持ちとやり方次第です。
がんばって。というお話でした。

むしろ興味の対象に吠えまくる
こたろうをどうしたもんかいな‥‥
と、そっちのしつけをみなさんに
伝授いただきたいくらいなのに、
偉そうにすみません。

長々とおつき合いありがとうございました。

「だってつれなくするとあるじが
いちいち凹んでウザイんだよねぇ。」
が真実だったりして。
成長したこたろうの健康を応援してくださる方へ。

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5件のコメント

  1. ◎ コメントのお返し。
    kin4ryo9様。こんばんは。
    レオンのかあちゃん様。おはようございます。
    モカにゃんmoka様。こんにちは。
    ゆきえ様。はじめまして、こんにちは。
    犬も人もお互い様なので、気持ちをわかってほしいと思う時は
    まず相手の気持ちを汲んでみようというワンクッションを
    癖づけるとイライラが少し楽になりますです。
    そうは言っても無理もいけません。
    自分だけが我慢するのはお互い様じゃなくなりますから。
    しんどいけど今日はこたろうにつき合おうという日もあれば、
    しんどいから今日はこたろうにもサボリをつき合わせようという
    日もあります。いい飼い主を演じ過ぎるのはお互い様のバランスが
    崩れてしまうので、その日その時にできる範囲で頑張ったり、
    譲り合ったり、締めるとこ締めて緩めるとこ緩めて
    気楽にこつこついきましょー。

  2. 初めてコメントさせていただきます。
    今日の記事を読んで、なんだか目からウロコが落ちた(落ちる?)ような気持ちになりました。
    うちは2頭のダックス(10歳♀と5歳♂)と私の2頭と1人でマンション暮らしをしているのですが、数ヶ月前に引っ越してこられたお隣さんに数回『お宅の犬がうるさい』と苦情を受けたりしまして・・・ただいま無駄吠えをさせないようトレーニングの真っ最中だったりするのです。
    今までももちろんできる限り音が回りに漏れないよう気を使ってきたつもりですが、そこはダックス。よく通るほえ声のため建物を通して声が響いてしまうようなのです。
    吠えると『いけない』を繰り返す毎日。
    少しずつは理解してきてくれているみたいなのですがそれでも吠えてしまうこともあるわけで、心の中で(どうしてわかってくれないのか)と気持ちが暗くなってしまったり、『いけない』を繰り返す自分がとっても嫌なおかんなのではないかと正直落ち込んでしまったりしていたのです。
    そんな時に読ませていただいた記事。
    こちらの都合を押し付けるのではなく、いかに嫌なことをひとつでも減らしてあげるかが飼い主の務めではないか?という言葉に思わず胸が痛くなりました。
    なんだか何を言いたいのか良く分からないコメントになってしまいましたが・・・(汗)
    私もあるじさんを見習ってうちの子たちに信頼される飼い主になれるよう努力していきたいと思います。
    これからもブログ楽しみにしています。
    ありがとうございました。

  3. そうだったんですね。軽く羨ましい!なんて言ってもうしわけありませんでした。
    あるじさんが我が子のこと考えて~気長にされた成果なんですよね。
    うちももう少し気長にやさしく愛情を持ってやってみるかな~って
    私の持続力にかかってる訳ですが~それにはちと自信なく、でも言われてた通り~無理せず、自然にやればいいのかもしれません。
    人間はつい言う事をきかそう!なんて思いあがりもっちゃうところあって~勉強させられますね。
    とてもいい記事見せていただいてありがとうございます。

  4. 嫌なことは しないよ~と 長い年月掛けて 築いた こたちゃんとの 信頼関係故なのですね
    嫌がる レオン とっつかまえて 耳掃除するの 趣味にしてる 娘に 読ましたい
    もう 嫌なこと って インプットされてるからなぁ
    一度でも 痛い思いしたら 死ぬまで 覚えていそうな奴だし
    気長に 頑張るしかないんですね
    撫でられるのは 好き たまに ブラッシングも 気持ち良さそうにしてる時もあるんです
    まだまだ 修行が 足りぬようです

  5. こんばんわ。
    今日の記事・・・相方さんに読ませます。
    ムキッた長男と全力でケンカするんですよね。。。
    犬も人間もイヤなことはイヤ。
    うれしいことはうれしい。とお互いに伝えあって
    わかりあっていかなければならないですね。

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